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Colmar(コルマール)、歴史を閉じ込めた町    フランス東部の旅その3
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翌日は電車で30分ほど(だったっけ)の近郊の小さな町、Colmarを訪れました。
コルマールからはアルザス地方の「フランスで最も美しい村」に行ける路線バスが出ているはずですが、予想通り一日一往復とかすごく時間が悪いとか・・で、利用するのは難しそうでした。
仕方ないので観光案内所でツアーを申し込みましたが、案内所のお姉さんがえらい親切で、「わざわざストラスブールから来るの?それは大変だからツアーガイドに駅まで迎えに来てくれるよう頼んでみるね!」と交渉してくれました。良い人ばっかりだ!
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コルマールの旧市街地は、駅から1kmほど離れています。公園を突っ切って適当に歩いて行くと、ストラスブールのプチット・フランスをさらに印象的にしたような街並みが現れます。第二次世界大戦で戦禍に見舞われたアルザス地方ですが、コルマールは全く被害を受けなかったため、中世~ルネッサンス時代からの古い街並みがそっくり保存されました。
ちょうど出た場所に観光列車(?)が止まっていたので乗ることに。約40分で街並みをぐるりと走ってくれます。日本語の案内(ヘッドホン)付で、こんなとこ通れるのかというような路地もどんどん入っていくので面白い。縦横無尽な走り方のため、入り組んだ旧市街の地理を頭に入れるには全く役に立ちませんが、次々現れる美しい建物には非常にテンションが上がりました。
よく見れば柱も傷んでいて、壁なんかもはがれたりひびが入ったりしてるんですが、古さではなく重厚さを感じさせてくれます。もっとも、「今日泊まるホテルはここかな?」と思って目にしたら、全く違った感想を抱きそうなのですが。。それでもこじんまりした街並みは「どうせならストラスブールよりこっちに泊まれば良かった」と思うほど私の琴線に触れるものでした。
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町を流れる川には昔はサケが遡上したそうです。あんまり獲れるので、昔は労働者を守るため「雇い主は労働者に週2日以上鮭を出してはならない」という法律があったとか。鮭好きだったら悪法じゃないか。
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# by yappu425 | 2013-09-16 18:29 | ヨーロッパ
Strasbourg 船に乗って    フランス東部の旅その2
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教会から少し歩くとロアン宮に出ます。人の流れに沿ってそのまま歩いて行くと、遊覧船乗り場に出ました。
ストラスブールの中心街はぐるりとイル川に囲まれており、遊覧船はここを一周1時間10分のペースで周遊します。
ちょうど待ち時間もなかったので乗ってみることに。
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これはオープンタイプですが、私が乗った船は屋根つきでした。船内はエアコンつき・手動開閉式の日よけつき。なかなか快適です。
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船はプティット・フランス(Petite France)と呼ばれる旧市街の美しい街並みが残るエリアを通ります。高低差があるため、運河方式で水位を上げて進みます。面白い。
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クヴェール橋あたりで船はぐるりと旋回し、新市街の方へ向かいます。

なかなか楽しい1時間強を過ごした後、プティット・フランスへ戻りました。可愛らしい家のほとんどがホテルかレストランになっており、かなりの混雑。
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結局ここでは食事せず、そのままぶらぶら歩いて適当な所でお店に入りましたが、レストランのおじさんが吃驚するくらい親切で、メニューの説明のためにわざわざスマホで言語変換してくれたり(ヘンテコな日本語になって笑いましたが)、外で食事する私の荷物が盗まれないように気を付けてくれたり、ちょくちょく様子を見に来てくれたり・・。最後は「私は日本の女性が大好きです」という変換結果を見せてくれましたw
# by yappu425 | 2013-09-01 11:58 | ヨーロッパ
ストラスブール(Strasbourg)到着  フランス東部の旅その1
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今回の旅の目的は「フランスの美しい小さな村を訪れる」です。オランダ・アムステルダム経由でストラスブールに入りました。アムステルダムのパスポートコントロールで目的地を聞かれ、「フランス」と言ったら「君の行先はストラスブールでしょ?ストラスブールはスイスだ。フランスではない」と言われました。。「私は訪れたことがあるから知っている」て言ってたけど、ストラスブールは紛れもなくフランスです!不安になって出会う人出会う人に確かめてしまったやないか。
(注:最初に到着する空港で入国審査&手荷物検査があります。シェンゲン条約に含まれる国へ乗り継ぐ場合は国内線扱いになるため、最終目的地では入国審査はありません)

ストラスブール(Strasbourg)はフランス北東部、ドイツとの国境にあるアルザスで一番大きな街です。アルザス地方と言えば、「最後の授業」の「フランス、アルザス。フランス、アルザス」の一節で聞いたことある人もいるんじゃないでしょうか。アルザス地方の変遷については後日記載します。

私が名前を知ってるくらいだから大きな空港と思いきや、日本の地方空港程度の大きさ。しかもタラップを降りてバスに乗り込むと、そのまま空港外の駐車場に降ろされる。何でも空港が封鎖されているとか。確かに空港を取り巻くように人がたむろしているが、どうも緊張感がない。しばらくして空港に入れるようになったものの、荷物がどこか分からず、やっと見つけたターンテーブルには荷物がなく、聞けば国際線から乗り継ぎの荷物は別場所を回ってたらしく、空港で電車の切符を買おうとしたらフランス語表記しかなく、駅のホームの自販機は故障中で切符が買えず、・・・到着早々ぐったり疲れました。
ちなみに駅で話しかけてきた空港関係者(多分)によると、封鎖の理由は「ああ、誰かの荷物がなくなると全員出入り禁止にして一応調べるのよ」と、日常茶飯事のごとくの回答でした。こんな風に皆さん結構気軽に話しかけてきます。ちょっとびっくり。
空港に降り立った瞬間から感じる牛糞の香り。なんか田舎だ。予定通りだけど、思ってた以上に田舎だ。
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が、ストラスブール駅はモダンな雰囲気。近未来的な外観ですが、この覆いの中は重厚なヨーロッパらしい建物になっています。

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ストラスブールは街全体が世界遺産に認定されています。旧市街を中心に重厚で木組みの目立つ建物が多い。家々は古いけれど、決して「古ぼけた」ではなく、時代を感じさせる味わい深い雰囲気です。

旧市街に向かって歩いている内に見えてくるノートルダム大聖堂。
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その大きさに圧倒されます。66mの展望台まで昇ることが出来るので挑戦。
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屋根が結構急角度。そしてたわんでいる。大丈夫なのだろうか。屋根裏部屋に入ってみたいなあ。

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階段途中から。歳を取ると共に、こういうリアルな高さがちょっと怖くなってきました。
それにしても旅の初っ端にいきなり332段の階段はきつかった。しばらく筋肉痛を引きずる羽目になりました。
# by yappu425 | 2013-08-15 18:23 | ヨーロッパ
入道雲(ただし上から)
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今年はフランス東部に旅に出て参りました。(と言いつつ、写真は多分オランダ)
フランスは思ってたより暑く、思ってたより皆親切で、思ってたより湿気がありました。
(でも大阪はそれ以上に暑く、湿気がありました)
見事に似たような写真ばっかり撮ってきたので、皆様に私が感じたほど素敵な景色を紹介出来るか分かりませんが、一緒に街をぶらついてる気分に浸って頂ければ幸いです。
・・・何か月かかるかな・・。
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# by yappu425 | 2013-08-14 17:34 | ヨーロッパ
児島ジーンズストリート
大変ご無沙汰しています。
いつものことですが、何となく放置しておりました。
気にかけて下さった方、ありがとうございます&いつものことながら無精者ですいません。。

久々に岡山県は児島まで遠出?してきました。ご存じでない方も多そうなので、ご紹介いたします。

今年で25周年を迎える瀬戸大橋。四国と岡山を結ぶこの大橋の岡山側に位置する倉敷市児島は、国産ジーンズ発祥の地です。昔から織物業で栄えたこの町は、今でも学生服の生産日本一を誇っていますが、世界でもここでしか生産出来ない高い技術を持ったジーパン製作の街でもあります。有名ブランドがこの地の工房に生産を委託している例も多いとか。
最近、ご多分に漏れずシャッター街と化した商店街を、なんとか地場産業で盛り立てて行けないかということで始まったのが「児島ジーンズストリート」。約400mほどの通りには、古くからある児島オリジナルブランドだけでなく、他県に本店を持つジーンズショップも軒を連ねています。
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一番古い店舗は「桃太郎ジーンズ」。オーダーメイドも可能。
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フランス風な「SAIO」。
気さくな店長さんがいろんな話を聞かせて下さいました。
デニムは経糸をインディゴ染め、横糸を無色(に限りませんが)で織った綾織生地のことを言うんですって。
フランスのニーム地方で栄えた織物なので、語源はデ・ニームなんですって!
この生地を好んで扱ったのがイタリア・ジェノバ地方の人々で、彼らのことを Gêne(英語のjean)って言ったからジーンズなんですって!
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こいのぼりならぬジーパンのぼり。
インディゴの退色の一番の原因は紫外線なんですって!洗濯するときは、洗濯時も干す時も必ず裏返しにしてね!

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細部に強い拘りが感じられる「天領デニム」。許可を得て撮影しております。
ジーパンの単位ってOZ(オンス)なんですって。生地の厚みを重さで表します。こちらで扱っているジーンズは堅くて厚め。硬派です。・・と思えば横糸に金・銀を使っているタイプも。

値段は考えていたよりずっとリーズナブルで、長く大切に付き合いたくなる品物ばかりでした。
全店舗ともあまり商売っ気がない印象。ただ、どのお店の方も気さくに話をして下さり、我々の素人丸出しなおバカな質問にも丁寧に答えて下さいました。
各店舗それぞれに非常に個性があり、自分達のブランドを大切にしたいという思いをひしひしと感じました。
個人的には、店舗を跨っての穿き比べが出来ないのが難点かな・・。

今のシーズンが一番空いているらしいので、ゆっくり各店舗を見て回りたい方にはお勧めです。
営業日も週末のみの店舗も多いので、気になる店舗がある方は先にお店の定休日を調べてから訪れることをお勧めします!
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海を渡ればうどん県!一緒にいかがですか?


てことで、久々にしては珍しい記事ですが、良いものは紹介したいんだよ!
# by yappu425 | 2013-06-12 17:56 | 中国・四国