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灘・西宮郷、酒蔵巡り
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随分前ですが、下戸の友人と西宮の酒蔵巡りに行ってきました。
兵庫の酒と言えば昔(江戸時代)は伊丹が一番だったらしいですが、現在は灘。
灘五郷と呼ばれる、今津郷・西宮郷・魚崎郷・御影郷・西郷の5つの酒蔵が有名です。
白鹿、日本盛、菊正宗、大関、松竹梅、沢の鶴・・・
関西人ならCMのフレーズが口ずさめる大手メーカーは現在も皆このエリアにあります。

このうち、西宮は辛口淡麗な灘の「男酒」を作るには欠かせない「宮水(みやみず)」発祥の地です。
江戸時代に発見された宮水(西宮の水の略だそうです)を使って仕込んだ酒は、
夏になると味が落ちる他の地域の酒と異なり、逆に「秋晴れ」と呼ばれ、味が一段と芳醇になったと言われます。
ちなみに江戸では関西、特に伊丹・伏見・池田、そして灘の酒が「くだりもの」と言って珍重されました。
これは上物が江戸に運ばれたことに加え、樽廻船で10~20日ほどかけて運ぶ間に、
波の揺れによって酒の味にまろやかさが生まれたからと言われています。
逆に品質の悪い江戸近郊のものは「くだらねぇもの」と敬遠されました。「下らない」の語源です。

また、灘の酒造りに欠かせないのが「山田錦」。兵庫県が誇る酒米(酒造用の米の品種)です。
余談ですが、昨年東北を訪れたとき、地酒売り場で「一番高くて美味しいお酒下さい」とお願いしたら
「これがお勧めですよ、山田錦100%です!!」と言われ、さすが山田錦!という誇らしい思いと
東北まで来て山田錦の酒買って帰るのか・・という拍子抜けの入り混じった、複雑な気分になりました。

なかなか関西に住んでいても訪れることのない酒蔵巡り・・と言っても有名大手を見て回るだけですが、
ショップを設けている場所では試飲も出来、結構楽しかったので近郊の皆様も一度どうぞ!
写真は全て白鹿記念酒造博物館より。
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以上、試飲の半分の量で大笑いしながらふらふらしていた下戸のレポートでした!

・・「酒蔵巡り」と言いながら、どこもまともに紹介してないけど、まあいいか。
by yappu425 | 2012-04-01 19:45 | 兵庫
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